ベトナム人のための退職代行サービスです。完全成果報酬制。お気軽にお問合せください。

食事10分、睡眠不足、月270時間の残業──技能実習の実態

外国人技能実習制度──それは「国際貢献」「技術移転」という名のもとに、多くの外国人が夢を抱いて来日する制度です。しかしその実態は、過酷な労働条件と深刻な人権侵害が蔓延する構造的な搾取制度と化しています。

目次

食事は10分、睡眠不足、1か月270時間の残業

大分県の縫製会社で働いていた中国人女性6人は、1日18時間、月に270時間もの時間外労働を強いられていました。食事時間はたったの10分。深夜までの労働と慢性的な睡眠不足で、体調を崩す実習生が続出。手紙で親類に窮状を訴え、支援団体にSOSを出すまで追い詰められていました。

愛媛の縫製工場──ビームス製品の裏側

人気アパレルブランド「ビームス」の製品を請け負っていた愛媛県の工場では、中国人実習生9人が年末年始もなく明け方まで働かされ、残業代は時給200~480円。2年半の滞在で体重が10キロ減り、入退院を3度繰り返すほど過酷な環境でした。

労働基準監督署は未払い賃金800万円の支払いを勧告し、入管も受け入れ停止を命じました。

自動車部品工場では違法残業+突然の契約打ち切り

広島県の工場では、技能実習生6人が約700時間もの違法残業を強いられ、時給はわずか400円。そのうえ受注減を理由に、突然契約を打ち切られました。彼女たちは裁判で約300万円の損害賠償を求め提訴しています。

“強制ではない”という企業の言い分

大分の縫製会社は「残業は本人の意思」と主張。しかし、実習生たちは睡眠もまともに取れず、空腹をクッキーでしのぐ生活を送っていました。「本人の意思」で説明できる状況ではありません。

なぜ、こうした事態が繰り返されるのか?

問題の根底には、「団体監理型」と呼ばれる受け入れ方式があります。2003~2007年の入管による不正認定件数の97%がこの方式によるものでした。監理団体を通じて中小企業に実習生を送り込むこの仕組みが、労働搾取の温床となっているのです。


「国際貢献」という美名の裏で、誰が傷ついているのか。
外国人技能実習制度の抜本的な見直しは、もはや待ったなしです。

【出典】毎日新聞(2009年1~2月)、外国人研修生権利ネットワーク等より編集・構成

タク@実習生SOS

この記事を読んで、胸が締め付けられる思いです。
技能実習という制度の裏で、こんなにも多くの若者たちが苦しんでいる現実があることを、いったいどれだけの人が知っているのでしょうか。
月270時間の残業、わずか10分の食事、満足に眠ることもできずに、異国の地でただひたすら働き続けるしかない――これが“研修”の名に値するのでしょうか?
私は何人もの実習生から、涙ながらに相談を受けてきました。「もう限界です」「逃げたいけど帰れない」「親に心配かけたくない」…そうやって声を上げることさえ許されず、苦しみを抱えている実習生が、今も日本中にいます。
この現実を変えるには、まず私たちが“知ること”、そして“無関心でいないこと”が必要です。
一人ひとりの声が、この制度を変えていく力になります。
だから、どうか見て見ぬふりをしないでください。私たちは、必ず声を上げ続けます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次